甘い知覧茶を飲みたくなったらココをチェックしよう!
同じ緑茶でも旨味が強いものや渋味が強いものなど、様々な味わいの緑茶が販売されていますが、甘味のある緑茶が好みという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、甘味のある知覧茶を探す際に押さえておくべきポイントと、甘味を引き立てる淹れ方についてご紹介します。
緑茶の甘味の正体【チェック1】
緑茶の甘味のもとになっているのは、アミノ酸の一種であるテアニンという成分で、お茶の木の根で合成された後、葉へと移動します。
そのため、テアニンを多く含んでいる茶葉は甘味を感じる緑茶になります。
甘味成分は新茶に多く含まれる
テアニンは番茶よりも新茶に多く含まれます。新茶は一番茶とも呼ばれ、その年最初に収穫した若い葉のことを指します。
テアニンは日光に当たると、カテキンに変わってしまうため、茶葉が成長するほど葉に含まれるテアニンは少なくなり、カテキンが多くなっていきます。そのため、若い茶葉ほどテアニンが多いのです。
甘味成分は葉よりも茎に多い
テアニンが根で合成されることは先にご紹介したとおりですが、実はテアニンは茎に多く含まれるため、茶葉の茎を集めて作った茎茶は、より甘味を感じることのできるお茶です。
甘味の強い知覧茶をお探しの場合は、茎茶を飲んでみるのも良いかもしれません。
知覧の新茶が出回る時期【チェック2】
知覧茶の産地である南九州市は、鹿児島本土でも南端に位置し、温暖な気候から他の産地と比較すると新茶の収穫時期は早く、年によって前後するものの、概ね3月下旬から4上旬頃に始まり1ヶ月ぐらい続きます。
収穫のひと月ほど後に、その年の新茶で作られた知覧茶が、お店に並び始めますので、4月末から5月の初旬頃に入手することができます。
甘味が引き立つ水の温度【チェック3】
緑茶は温度の高いお湯で淹れると、渋味や苦味が立った味わいになります。これは茶葉に含まれる渋味成分のカテキンと、苦味成分のカフェインの性質によるもので、これら2つの成分は水の温度が高ければ高い程、水に溶け出しやすくなり、温度が低い場合は、水に溶け出すペースが緩やかになります。
一方、テアニンはカテキンやカフェインと比較すると、低い温度でも水に溶け出しやすく、温めのお湯で淹れた緑茶は、テアニンの割合が多くなるため、甘味を感じられるお茶になります。
知覧茶の甘味を引き立てる淹れ方【チェック4】
低めの温度のお湯で淹れる
水の温度を低くすることで、水に溶け出す苦味・渋味成分が少なくなることは、先にご紹介した通りですが、煎茶や深蒸し茶を急須で淹れる際は、通常、70~80℃程のお湯で淹れます。
お湯の温度をそれよりも下げることで、甘みの立った知覧茶を淹れることができます。水出しで淹れた場合と比べると、お湯で淹れることでお茶の香りを、より引き立てることができます。
- 一人につき2gの新茶と80mlのお湯を用意します。
- 人数分の新茶と約60℃のお湯を急須に入れます。
- 煎茶の場合は約60秒、深蒸し茶の場合は約60秒浸出させます。
- お茶の濃さが均等になるように廻し注ぎします 。
水出しでじっくり淹れる
水出しも甘めの知覧茶を飲みたい時に、向いている淹れ方です。ただ、苦味・渋味成分は全く水に溶け出さないわけではなく、水でも時間が経つにつれ、溶け出す量は増えていきます。
ここでは簡単に知覧茶を水出しで淹れる方法をご紹介します。
- 水1Lに対し10gの新茶を用意し、お茶パックに詰めます。
- 麦茶ボトル等に、水と用意した茶葉を入れます。
- 3時間から半日程かけて冷蔵庫で冷やしながら浸出させます。
- 好みの濃さになったら完成です
水出しには深蒸し茶がおススメ
深蒸し茶は普通蒸し煎茶と比べると茶葉が柔らかく、茶葉の成分が水に溶け出しやすいため、水出しで入れる場合は深蒸し茶の方が向いています。知覧茶は上級煎茶だけではなく、深蒸し茶の生産も盛んなため、銘柄の選択肢も豊富でおススメです。
茎茶を淹れる
茎茶はそのままでも十分な甘味がありますので、煎茶や深蒸し茶のようにお湯の温度を下げる必要はありません。ここでは茎茶を急須でおいしく淹れる方法をご紹介します。
- 一人につき茎茶3gと水を80ml用意します。
- 急須に茎茶を入れ、80℃程のお湯を注ぎます。
- 1分程浸出させた後、回し注ぎしていきます。
- 2煎目も同じ要領で淹れますが、味が出にくくなっているため、お湯の温度は1煎目より高めの90℃で浸出します。
まとめ
- 緑茶の甘味はテアニンによるもの。
- テアニンは番茶よりも新茶に多く含まれる。
- テアニンは葉よりも茎に多く含まれる
- 新茶を使った知覧茶は、4月末から5月初旬頃にお店に並び始める。
- お湯の温度を低めにすることで、渋味・苦味が少なくなり甘味を感じやすくなる。
- 煎茶や深蒸し茶を急須で淹れる場合、お湯の温度を60℃程にすることで甘味が引き立つ。
- 水出しでも緑茶の甘味を引き立てることができる。
- 水出しには深蒸し茶がオススメ。
甘めの知覧茶を飲みたくなった時は、ここでご紹介した内容を是非思い出してみて下さい。
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