知覧茶を10倍愉しめる淹れ方【急須で淹れる方法から抹茶ラテまで!】
知覧茶は鹿児島県南九州市で生産される緑茶のブランドで、独自の品質管理によって生産される高品質なお茶は、全国の品評会において高い評価を得ており、近年注目を集めています。若葉系の爽やかな香りと強い旨味が知覧茶の特徴です。
知覧の深蒸し茶を淹れる
知覧茶の産地南九州市では、深蒸し茶の製造が盛んに行われており、銘柄も豊富です。ここでは深蒸し茶を美味しく淹れる方法をご紹介していきます。深蒸し茶は味が出やすいため、知覧茶の濃厚な旨味を楽しみたいという方にオススメです。
急須で淹れる方法
- 一人当たり2gの茶葉と80mlのお湯を用意します。
- 空の急須に一旦お湯を注いだ後、さらに急須から茶碗にお湯を移し、急須に余ったお湯は捨てます。
- 人数分の茶葉を急須に入れ、茶碗に移したお湯を急須に戻します。
- 30秒程浸出させます。
- お茶の濃さが均等になるよう廻し注ぎをし、急須のお茶を全て注ぎきります。
水出しで淹れる方法
- 水1Lに対し10gの茶葉を用意します。
- 茶葉をティーバッグに詰めた後、麦茶ポットに入れて水を注ぎます。
- 冷蔵庫で冷やしながら3時間~半日ほど浸出させます。
冷茶用のボトルを使えばより手軽に冷茶を淹れることができます。
知覧の煎茶を淹れる
バランスの取れた旨味・渋味と、知覧茶の爽やかな香りを愉しみたい方には、煎茶がおススメです。
急須で淹れる方法
煎茶を急須で淹れる手順は深蒸し茶と同じですが、浸出時間は深蒸し茶より長く、60秒程浸出させます。また、煎茶は複数回淹れることができますが、2煎目以降は味が出にくくなるため、1煎目より熱めのお湯で淹れます。
氷出しで淹れる方法
- 一人当たり3gの茶葉と80gの氷を用意します。
- 急須に用意した茶葉を入れ、その上に氷を載せます。
- 氷が溶けるきるまで浸出させた後、茶碗に注ぎます。
知覧茶で抹茶ラテを作ろう!
2017年から開催されている知覧茶のイベント、知覧茶マルシェに出店した際の、当店の抹茶ラテのレシピをご紹介します。お湯や水で淹れた知覧茶とは、また違った旨味を愉しむことができるのでおススメです。
- 牛乳100mlを沸騰しない程度に温めます。
- 牛乳が温まるまでの間に抹茶の準備をします。ティースプーン一杯分の抹茶とティースプーン2杯分の砂糖を小さめのボール等に入れた後、50mlのお湯を注ぎ茶せんでよくかき混ぜます。小さな泡立て器でもよいですが、茶せんの方がきめ細かく泡立ちます。
- 抹茶をカップに移し、牛乳が温まったら静かに注いで完成です。
知覧茶をより美味しく淹れるには・・・
茶葉の分量や淹れ方も、もちろん大切ですが、知覧茶をより美味しく淹れるために、押さえておきたいポイントをご紹介します。
お湯の温度を調整する
茶葉に含まれる成分は水に溶けやすい温度が異なるため、お湯の温度によって味わいが変化します。
温度の高いお湯で入れたお茶は渋味・苦味の立った味わいになり、温めのお湯や水出しで淹れたお茶は、渋味・苦味成分が少なくなり、旨味や甘味が立ったお茶になります。そのため、お湯の温度をコントロールすることで、好みの味わいに調整することができるようになります。
お湯の温度を調整する最も簡単な方法は、お湯を器に移し替える方法で、器に移すたびにお湯の温度は約8℃ずつ下がっていきます。ポットで沸かした90℃のお湯を、急須に移すと82℃程になり、そこからさらに茶碗にお湯を移すと74℃程になります。
軟水で淹れる
水に含まれるミネラルの量によって水は軟水と硬水に分けられます。ミネラルが少ないものは軟水、多いものは硬水と呼ばれ、軟水の方がお茶の成分が溶け出しやすいため、緑茶には軟水が向いています。
日本の水道水は一部の地域を除いて、多くが軟水と言われていることから、水道水を使うことで緑茶を美味しく淹れることができます。カルキ臭さが気になる場合は、2分ほどお湯を沸騰させることでカルキ臭さを飛ばすことができます。
茶葉の保管方法
開封後の茶葉は、酸素や湿気・日光によって徐々に劣化していき、香りや味わいが失われてしまいます。
知覧茶の風味をできる限り長く保つためには、光を通さない密閉容器に保管する必要があります。金属製の茶筒やジップ付きの食品用ビニール袋などに入れ、10℃を超えない涼しい場所に保管することで、茶葉の風味をしばらく保つことができます。
急須のお湯は最後まで注ぎきる
煎茶などの複数回淹れることのできる緑茶を淹れる際は、急須の中にお湯を残さず、全て注ぎきるようにしましょう。そうすることで、次のお茶を淹れた際に渋味が強くなってしまうのを防ぐことができます。
まとめ
- 知覧茶の旨味を味わいたい方には深蒸し茶がおススメ。
- 知覧茶の爽やかな香りを楽しみたい方には煎茶がおススメ。
- 水で淹れた知覧茶とは違った旨味を楽しみたい方には、抹茶ラテがおススメ。
- お湯の温度を調整することで、好みの味わいに調整できる。
- 緑茶には軟水が向いている。
- 開封後の茶葉は、密閉できる光を通さない容器に入れて、涼しい場所で保管する。
- 急須で淹れる時は、お茶を全て注ぎ急須の中にお湯を残さない。
知覧茶を愉しむ様々な淹れ方をご紹介しましたが、もし試したことのない方法があれば、一度挑戦してみてはいかがでしょうか?お気に入りの淹れ方が見つかるかもしれません。
当サイト併設のオンラインショップ雅では、高品質な新芽茶葉を使用した知覧産の深蒸し茶を販売しておりますので是非ご覧ください。