【鹿児島の深蒸し茶】7つの産地の特徴

【鹿児島の深蒸し茶】7つの産地の特徴 緑茶の選び方

【鹿児島の深蒸し茶】7つの産地の特徴

【鹿児島の深蒸し茶】7つの産地の特徴

鹿児島の深蒸し茶の7つの産地

深蒸し茶と言えば「深蒸し製法」の発祥地である静岡県が有名ですが、鹿児島県内にも深蒸し茶を生産している地域はいくつかあります。この記事では鹿児島県内の深蒸し茶の産地とその特徴についてご紹介していきます。

財部(かたらべ)【産地1】

宮崎県との県境にほど近い大隅半島の付け根に位置する霧島連山の麓にある地域で、「財部茶」「曽於茶」の生産地です。昼と夜の寒暖の差が大きく霧の多い地域で、 生産される茶葉は香りの強いものが多く緑色が濃いのが特徴です。

末吉(すえよし)【産地2】

鹿児島県北東部の宮崎県との県境に近い「末吉茶」「曽於茶」の産地です。「深蒸し製法」は、元々日照時間の長い平野部で栽培された肉厚で味の出にくい茶葉を柔らかくするために生み出された製法で、お茶の水色(すいしょく)は濁りのある深い緑色をしています。この地域は山間部に位置しますが深蒸し茶の生産が行われており、他の産地の深蒸し茶と比べると水色が鮮やかな緑色をしているのが特徴です。

志布志(しぶし)【産地3】

大隅半島の中ほどに位置する鹿児島県東部の産地で、「有明茶」「志布志茶」の産地です。近年の茶園面積の増加に伴い、生産量は県内2位で鹿児島産の緑茶の約15%を生産しています。 日照時間が長く肉厚で深い緑色の茶葉が生産されています。

鹿屋(かのや)【産地4】

大隅半島中央部に位置する温暖な地域で、茶葉を収穫できる期間が長い「かのや茶」の産地です。玉露や煎茶のように収穫前に遮光を行う生産者もおり、こういった方法で栽培された茶葉は色が濃くなり旨味が強くなります。県内の品評会の深蒸し茶部門で高い評価を得ている地域で、のどごしの良さと香りの良さが特長です。

大根占(おおねじめ)【産地5】

大隅半島南部の鹿児島湾に面する「大根占茶」の産地で、温暖な気候から鹿児島県本土でも早い時期から新茶の収穫が始まる地域です。上質な深蒸し茶を生産している地域で、爽やかな香りが特徴です。

枕崎(まくらざき)【産地6】

薩摩半島の南部に位置する地域で、煎茶から深蒸し茶まで様々な種類の緑茶が生産されており、日本国内で初めて紅茶の生産に成功した地域でもあります。

知覧(ちらん)【産地7】

南薩半島南部に位置する鹿児島県内最大のお茶の生産地で、知覧・頴娃・川辺からなる南九州市は、市町村別生産量では全国第一位を誇ります。2017年には南九州市内の「知覧茶」「頴娃茶」「川辺茶」が「知覧茶」として統一されました。独自の統一規格による徹底した品質管理のもとで生産された高品質なお茶は、全国の品評会でも高い評価を得ています。深蒸し茶の生産が盛んに行われており、さわやかな若葉系の香りと鮮やかな緑色、濃厚な旨味が知覧産の深蒸し茶の特徴です。

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鹿児島の深蒸し茶の特徴

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新茶の収穫時期が早い

鹿児島県は日本本土の南端に位置し、温暖な気候から他の地域に先駆けて新茶の収穫が始まります。そのため鹿児島の新茶は「走り新茶」と呼ばれています。鹿児島県内でも南の温暖な地域から収穫が始まり、大根占などの地域は本土で最も早い時期から新茶の収穫が始まります。 種子島などの離島でもお茶の生産が行われており、本土よりも収穫の時期が早いことから「大走り新茶」と呼ばれています。

栽培されている品種が豊富

全国で生産されるお茶の品種の約80%は「やぶきた」という品種で、鹿児島県内でもやぶきたは栽培されていますが、やぶきた以外にも様々な品種が栽培されており、品種の豊富さも鹿児島の深蒸し茶の特徴の一つです。 鹿児島で栽培されているやぶきた以外の代表的な品種をいくつかご紹介します。

さえみどり

「あさつゆ」と「やぶきた」を掛け合わせて生み出された早生品種で、お茶としての品質の高さから九州各地で栽培されており、枕崎市で開発されました。 明るい緑色の葉と強い甘み、コクのある味わいと上品な香りが特徴の品種です。

あさつゆ

「天然玉露」とも呼ばれる品種で、 濃厚な甘みと渋みの少なさが特徴です。

ゆたかみどり

温暖な地域での栽培に適した品種で栽培面積はやぶきたの次に多く、知覧茶の42%を占める品種で、濃い緑色とほろ苦い味わいが特徴です。

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まとめ

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・財部産は茶葉の香りが強いものが多く緑色が濃いのが特徴。

・末吉産は水色が鮮やかな緑色をしているのが特徴。

・志布志産の茶葉は肉厚で深い緑色をしているのが特徴。

・鹿屋産は県内の品評会の深蒸し茶部門で高い評価を得ており、のどごしの良さと香りの良さが特長。

・枕崎では深蒸し茶以外に様々なお茶が生産されている。

・知覧産はさわやかな若葉系の香りと鮮やかな緑色、濃厚な旨味が特徴で全国の品評会でも高い評価を得ている。

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参考

鹿児島県 かごしまお茶マップ
http://www.pref.kagoshima.jp/ag06/ochamap.html

最高品質の茶生産地:知覧茶公式サイトへようこそ – Chiran Tea
https://www.chirantea.com/?lang=ja