新茶ギフトの選び方【お祝いに緑茶はNG?】
毎年5月頃になるとその年の初物のお茶が販売され初め、この時期のお茶ならではの爽やかな香りやほのかな甘味を楽しむことができるようになり、ギフト用に新茶を検討しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事ではギフト用の新茶を選ぶ際のポイントとおすすめの新茶ギフトについてご紹介していきます。
お祝いのお返しに緑茶を送るのはNGなのか?
某テレビ番組で緑茶はお葬式の手土産として渡されることが多く、葬式を連想するためお祝いの返礼品としては不適切と言った内容が放送され、それに対する老舗のお茶屋さんの反応がTwitter上で話題になったことがありました。
法事や香典返しなどで緑茶が贈られることも確かに多いのですが、一方で緑茶は古来より縁起物とされ、現在でもお祝いとして緑茶を贈る習慣も存在しており、お祝いの返礼品として緑茶を贈ることが問題になるといったケースは少ないのではないでしょうか。新茶ギフトの選び方のポイントをご紹介するあたり、こういった点を不安に感じている方のために、緑茶を縁起物とする習慣についていくつかご紹介しておきます。
九州では結納品の定番
九州では結納茶というものがあり、結納品の目録には「御知家」と記載されます。お茶の木は一度目の植え替えではしっかりと根を張りますが、二度目は根を張りにくいといわれていることから、別れることなく嫁ぎ先の家にしっかりと根を下ろして欲しいという意味合いがあります。
大福茶(おおぶくちゃ)
お正月に昆布と梅干しが入ったお茶を飲み、新しい年を迎える喜びとの無病息災を願う習慣で、京都を中心とした関西地方で古くから伝わる習慣です。村上天皇が梅干しを入れたお茶を大ぶりの茶碗で服して、人々の無病息災を祈ったことが由来になっているそうです。
新茶
立春から起算して88日目のことを八十八夜と呼び、この頃は新茶が収穫される時期と重なり、新茶を飲むと「病気をせずに過ごせる」「長生きできる」とされ珍重されてきました。現在でも八十八夜摘みを謳う緑茶が販売されています。また、長崎県には「茶市風に吹かれると病気にならない」という言葉があり、昔は毎年5月に茶市が開かれ、 そこで取引されている新茶を飲むことで一年の無病息災を祈っていたそうです。
茶寿
茶寿とは108歳の長寿を祝う賀寿の一つで、茶という漢字の中にはくさかんむりの部分に十が2つ、下の部分には八が2つと十が隠れており、10×2と88を合計すると108になることが由来になっています。
新茶ギフトを選ぶ際のポイント
贈る相手の家族構成
緑茶は時間が経つにつれて、光や湿気・酸素などの影響で香りや味が落ちていくため、贈る相手の家族の人数に合わせて、賞味期限内に飲みきることができる量を贈るようにしましょう。
ギフト用の新茶の相場
ギフト用の新茶の相場は一袋当たり80g~100g入りで1000円~1500円程で、このあたりの価格帯から上の商品は品質が安定しているため、当たり外れがなくギフト用としても安心して購入することができます。
シチュエーションに合わせたラッピング
購入するショップがシチュエーションに合わせたラッピングに対応しているかどうかも確認しましょう。また、対応している場合も無料なのか有料なのかも確認しておくことで予算をオーバーする心配もなくなります。
シチュエーション別おすすめの新茶ギフト
お中元
親戚や日頃お世話になっている方への感謝を込めて贈るお中元ですが、この時期は暑い日が続くため冷たい緑茶の方がより喜ばれます。「かいもんみどり水出し茶セット」は水出し茶を淹れるための専用ボトルがセットになった商品で、茶葉をフィルターに入れて冷蔵庫の中で冷やしながら半日ほど抽出するだけで美味しい水出し茶を楽しむことができます。
長寿祝い・敬老の日
ご高齢者の方の長寿を祝い、これからも健康で長生きできるようにと願うこれらの行事や節目には、健康を気遣う商品を選ぶ方が多く、新茶ギフトはまさに打ってつけの贈り物です。お祝いには高品質な新芽茶葉だけを使用した「かいもんみどり特上3本セット」がおすすめです。
お歳暮
お中元と同じようにお世話になっている人へ「これからもよろしく」という気持ちを込めて贈るもので、食品や日用品など長く残らない品物を送るのが良いとされ、食事との相性も良い「かいもんみどり」はお中元にぴったりの新茶ギフトと言えます。
まとめ
・新茶は古来より「健康」「長寿」の縁起物とされてきた。
・九州では緑茶は結納品の定番。
・新茶ギフトを選ぶ際は贈る相手に合わせた量の品物を選ぶ。
・ギフト用の新茶の値段の相場は一袋あたり80g~100g入りで1000~1500円程。
・目的に合ったラッピングが出来るショップか確認しておく。
「健康」「長寿」を連想させる新茶は前述の通り縁起物とされてきました。日頃お世話になっている方や大切な方への贈り物として新茶ギフトを検討してみてはいかがでしょうか。
参考
日本の喫茶文化 八十八夜のお茶 公益財団法人世界緑茶協会O-CHANEThttp://www.o-cha.net/jiten/nihonocha/hachijyuhachiya.html
御知家(お茶)について http://www.yuinouyasan.com/tips/ocha.html
知ってました?【大福茶】って元気がいいんですよ 縁起物百科事典 http://engimono.net/articles/0p4zD