深蒸し茶の淹れ方【押さえるべき6つのポイント】

深蒸し茶の淹れ方【押さえるべき6つのポイント】 緑茶の楽しみ方

深蒸し茶の淹れ方【押さえるべき6つのポイント】

深蒸し茶の淹れ方【押さえるべき6つのポイント】

深蒸し茶は青臭さが少なく、渋味の少ないまろやかな味わいから人気のある緑茶です。味が出やすいため細かいことをあまり意識しなくても、それなりに美味しく飲める深蒸し茶ですが、この記事ではより美味しく飲むための6つのポイントをご紹介していきます。

そもそも深蒸し茶って?

深蒸し茶は煎茶と同じように茶葉を蒸し→揉み→乾燥→選別→火入れ→合組といった工程で製造される緑茶で、煎茶の茶葉を蒸す時間が30秒程なのに対し、深蒸し茶は60~100秒と長めに茶葉を蒸します。「深蒸し」とは茶葉を長く蒸すことを意味し、これによって茶葉の青臭さがなくなります。

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水に味が溶け出やすい

深蒸し茶の茶葉は蒸し時間が長くなることで、茶葉が柔らかくなり砕けた細かい茶葉が混ざり少し粉っぽくなります。そのため煎茶と比べるとお茶の味が水に溶け出しやすく、水色は濁りのある緑色をしています。

押さえるべき6つポイント

押さえるべき6つポイント

水は軟水が良い【ポイント1】

緑茶に向いているのは軟水と言われており、その理由は硬度が高くなれば高くなる程、緑茶に含まれるカテキンが溶け出しにくくなるとされているためです。カテキンは緑茶らしさを感じさせるお茶の渋味成分で、軟水で淹れることでより緑茶らしい味わいがより引き立つとされています。

一部の地域を除き、日本の水道水はほとんどは軟水と言われていますので、水道水で十分美味しい深蒸し茶を淹れることができます。

お湯の温度は75℃【ポイント2】

お湯の温度によって溶け出しやすい茶葉の成分に違いがあり、この違いが深蒸し茶の味の違いに繋がります。高温のお湯で淹れると茶葉の渋味成分であるカテキンと苦味成分であるカフェインが多く溶け出し、低めの温度のお湯で淹れるとお湯に溶け出すカテキンとカフェインの量は少なくなります。甘味・旨味成分であるテアニンは、カテキンやカフェインと比較すると低い温度でもお湯に溶けやすい性質があるため、低めの温度で淹れた緑茶では旨味や甘味感じやすくなります。

深蒸し茶に適したお湯の温度は70~80℃と言われており、これは煎茶を淹れる時と同じ温度で、深蒸し茶の持つ味わいが最も引き立つとされています。

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浸出時間は短めに【ポイント3】

先にご紹介したとおり深蒸し茶の茶葉は煎茶と比べると細くなっているため、味がお湯に溶け出しやすくなっています。浸出時間を長くし過ぎると味が濃くなり過ぎるため、浸出時間は短くします。煎茶の浸出時間が60秒程なのに対し、深蒸し茶の浸出時間は30秒程で十分です。

廻し注ぎ【ポイント4】

深蒸し茶に限ったことではありませんが、急須で緑茶を淹れる際には廻し注ぎします。廻し注ぎとは茶碗に緑茶を一気に注ぐのではなく、用意した複数の茶碗に少しずつ順番に注いでいく方法で、これによりそれぞれの茶碗の緑茶の濃さを均一にすることができます。

最後の一滴まで注ぐ【ポイント5】

急須で深蒸し茶を淹れる際は、最後の一滴まで注ぐようにしましょう。これは最後一滴には茶葉の成分が多く溶け出している他、茶葉が渋くなってしまうのを防ぐ目的があります。急須の中にお湯を残したままにしておくと渋味がどんどん出てきてしまい、2煎目を淹れた際に渋味が強くなってしまいますので、急須の中にお湯を残さないようにしましょう。

2煎目はお湯の温度を上げる【ポイント6】

深蒸し茶を淹れるのに適したお湯の温度は、70℃~80℃であるとご紹介しましたが、2煎目は1煎目よりも味が出にくいため、お湯の温度を上げる必要があります。2煎目以降は80℃程の温度で淹れることで、深蒸し茶を美味しく飲むことができます。

深蒸し茶の淹れ方

深蒸し茶の淹れ方

ご紹介したポイント6つのポイントを踏まえながら深蒸し茶をおいしく淹れる手順をご紹介していきます。深蒸し茶は味が水に溶け出しやすい緑茶であることは先にご紹介しましたが、お湯だけではなくその味の溶け出しやすさから水出しとの相性も良い緑茶ですので、水出しで淹れる方法も一緒にご紹介します。

急須で淹れる

1、一人当たり2gの深蒸し茶と80mlのお湯を用意します。

2、沸かした90℃程のお湯を急須に注ぎ、さらに急須から茶碗にお湯を移し余ったお湯は捨てます。こうすることでお湯を75℃位に調整しつつ、急須と茶碗を温めることができます。

3、用意した深蒸し茶を急須に入れ、先ほど茶碗についだお湯を急須に戻します。

4、約30秒浸出させます。

5、用意した茶碗に廻し注ぎしながら深蒸し茶の濃さを調整し、最後までしっかりと注ぎます。

6、2煎目は沸かしたお湯を茶碗に注ぎ、茶碗から必要な量を急須に注ぐことで、お湯の温度を80℃位に調整することができます。浸出時間は1煎目と同様です。

水出しで淹れる

1、水1Lにつき10gの深蒸し茶を用意します。

2、深蒸し茶をティーバッグに詰めた後、麦茶ポットなどに入れた後、水を注ぎます。

3、冷蔵庫で冷やしながら半日ほど浸出します。

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まとめ

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・【ポイント1】軟水で淹れる。

・【ポイント2】深蒸し茶を淹れるお湯の適温は約75℃

・【ポイント3】浸出時間は約30秒。

・【ポイント4】廻し注ぎで深蒸し茶の濃さを調整する。

・【ポイント5】最後の一滴まで注ぎ、急須の中にお湯を残さない。

・【ポイント6】2煎目は1煎目よりも熱いお湯で淹れる。

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