緑茶で胃が荒れる?【胃を刺激する2つの成分】

緑茶で胃が荒れる?【胃を刺激する2つの成分】

緑茶で胃が荒れる?【胃を刺激する2つの成分】

緑茶を飲むと胃が痛くなる?

健康的な飲み物として知られる緑茶ですが、緑茶を飲んだ後、胃もたれや胃が痛くなったという経験はないでしょうか? 緑茶には、胃を刺激する成分が2種類含まれており、これらの成分が胃を痛める原因になっている場合があります。

胃を刺激する2つの成分

緑茶に含まれる胃刺激する物質には、カフェインとカテキンがあります。

カフェイン

カフェイン

カフェインは緑茶に含まれる苦味成分の一種で、覚醒作用や代謝を活発にする作用があります。カフェインは胃を刺激することで胃液の分泌を促し、食欲を増進させる効果がある一方で、胃酸が大量に分泌されることで胃が荒れてしまう場合もあります。そのためカフェインは胃痛の原因になると考えられています。

お茶と茶菓子

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カフェインは若い葉に多い

カフェインを多く含むのは若い茶葉を原料とした緑茶で、緑茶の中では玉露などの新茶を原料とするお茶に多く含まれています。

カテキン

カテキン

カテキンは緑茶に含まれる渋味成分で、様々な健康効果があることで知られています。カテキンもカフェイン同様に胃に刺激を与えることで胃液の分泌を促す作用があるとされていますが、胃酸が大量に分泌されると胃を荒らしてしまい胃痛の原因となる場合があるようです。

カテキンは成長した茶葉に多い

カフェインが若い茶葉に多いのに対し、カテキンは成長した茶葉に多く含まれています。カテキンはテアニンと呼ばれる成分が、日光に当たることで合成されるため、日光に当たる時間が長いほどカテキンの量も多くなります。そのため新茶よりも番茶に多く含まれています。

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胃を痛めないために

ここからは、胃への負担が少ない緑茶の飲み方をご紹介します。

ほうじ茶はカフェインが少ない

ほうじ茶はカフェインが少ない

「ほうじ茶」=「焙煎した緑茶」を意味し、番茶を釜で炒って作られます。高温で炒ることで茶葉に含まれるカフェインを飛ばすことができ、緑茶の中ではカフェインが少なく刺激も少ないといわれています。

全くカフェインが含まれていないというわけではありませんので、飲み過ぎには注意しましょう。 

空腹時に緑茶は避ける

通常、胃の中に食物があると胃酸と粘膜が一緒に分泌されるため、胃酸によって胃が傷つくことはありませんが、胃酸と粘膜のバランスが崩れ、胃酸が多くなると胃を痛めてしまいます。

空腹時に緑茶を飲むことで、カフェインやカテキンによって胃が刺激され、胃酸と粘膜のバランスが崩れて、胃を痛めてしまうことがありますので、緑茶を飲むと胃が痛くなるという方は、空腹時に緑茶は避けましょう。

温めのお湯で淹れる

温めのお湯で淹れる

茶葉に含まれるカフェインとカテキンは、お湯の温度が高ければ高いほど、水に溶け出しやすく、テアニンなどのアミノ酸と比較すると、低温では溶け出しにくいという性質があります。

ぬるめのお湯で淹れることで、お湯に溶け出すカフェインやカテキンを少なくすることができる一方、甘味を感じさせるテアニンが多くなるため味わいもまろやかになります。

お湯ではなく水出しで淹れた場合も同様ですが、カフェインやカテキンが全く解け出さないというわけではありません。浸出する時間が長くなるにつれ、溶け出す量も多くなりますので、浸出時間は3時間~半日を目安にしましょう。 

飲み過ぎに注意

飲み過ぎに注意

ぬるめのお湯で淹れたり、カフェインの少ない緑茶を飲むことで、胃の負担を減らせますが、カフェインやカテキンを、全く含んでいないわけではありませんので、飲み過ぎには注意が必要です。特にカフェインはとりすぎると、不眠やめまいなどの症状が現れる場合もありますので特に注意しましょう。 

体に悪い緑茶の飲み方とは?【飲み過ぎによる3つのリスク】

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まとめ

まとめ
  • カフェインとカテキンが、胃痛の原因になる可能性がある。
  • カフェインは緑茶の苦み成分で、胃を刺激して胃液の分泌を促す作用がある。
  • カテキンは渋み成分で、カフェイン同様に胃液の分泌を促す作用がある。
  • ほうじ茶はカフェインの量が少なくなり低刺激。
  • 空腹時に緑茶を飲むと、胃酸と粘液のバランスが崩れ胃を傷める可能性がある。
  • ぬるめのお湯や水出しで淹れることで、水に溶け出すカフェインやカテキンを少なくできる。
  • カフェインやカテキンを、緑茶から完全に取り除くことはできないため、飲み過ぎには注意が必要。

緑茶に含まれる胃を刺激する成分と、胃の負担を少なくする飲み方についてご紹介しました。カフェインやカテキンは、胃を痛める原因になる場合もありますが、健康へ良い影響をもたらす成分でもあります。

これらの成分以外にも緑茶には、健康に良い成分が多数含まれていますので、あなたに合った方法で、上手に緑茶を飲む習慣を、取り入れてみてはいかがでしょうか? 

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参考

胃が荒れるってどういうこと? 大正製薬
https://brand.taisho.co.jp/kanpou/tsukiau/kotsu2.html

知って得するお茶の効果 ほっとカフェファクトリー 
https://www.hotcafefactory.com/teadeepworld/61-kouka.html#kufuku

紅茶やプーアル生茶で胃が痛くなる本当の理由 お茶専門店HOJO
https://hojotea.com/jp/posts-1040/