ほうじ茶の8つの魅力とは?
最近は大手コーヒーチェーンのメニューに加わったり、ほうじ茶入りのスイーツが販売されるなど注目を集めているほうじ茶ですが、一体どういった魅力があるのかをご紹介していきます。
ほうじ茶はどんなお茶?
ほうじ茶の原料は?
その年の一番最初に収穫された新芽茶葉を一番茶と呼びますが、それより後の時期に収穫された茶葉を二番茶・三番茶と呼びます。二番茶以降に収穫された茶葉のことをまとめて番茶と呼び、この番茶を煎茶と同じ方法で加工した緑茶も番茶と呼ばれます。ほうじ茶はそこからさらに番茶に手を加えた二次加工品になります。
ほうじ茶の作り方
先にご紹介したようにほうじ茶は番茶として加工されたものに手を加えて製造されるお茶で、始めは番茶と同じ方法で加工されます。収穫した茶葉を蒸気で蒸して発酵を止めた後、揉み→乾燥といった工程を経た後、茶葉を高温で炒ることでほうじ茶になります。ほうじ茶の「ほうじ」とは、茶葉を「焙煎」することを意味しています。
ほうじ茶の魅力
香ばしさとさっぱりとした味わい【魅力1】
ほうじ茶は茶葉を高温で炒ることによる香ばしさとさっぱりとした味わいが特徴で、お茶の茎の部分をブレンドしたものはほのかな甘みも感じられます。これは茶葉よりも茎の方に甘味を感じさせる成分であるテアニンが多く含まれているためです。
スイーツとの相性が良い【魅力2】
ほうじ茶のさっぱりとした味わいは、和菓子はもちろんのことアイスなどの甘味の濃厚なスイーツとの相性も良好です。ほうじ茶自体にクセがないため、様々な種類のお菓子と組み合わせて愉しむことができるのも魅力です。
リーズナブルな価格【魅力3】
緑茶には様々な種類があり、価格も様々ですがほうじ茶は全体的にリーズナブルな価格で販売されているものが多く、気軽にたくさん飲めるのも魅力です。昔は古くなった茶葉を家庭で炒ってほうじ茶にする光景も日常的に見られたそうで、昔からほうじ茶は手軽な「家庭のお茶」だったと言えます。
カフェインが少なく低刺激【魅力4】
ほうじ茶は焙煎しながら茶葉に熱を加えることで独特の香ばしさを生み出していますが、熱を加えられることにより茶葉に含まれるカフェインも少なくなります。そのため他の緑茶と比べると刺激が少ないと言われています。ただし、カフェインが全く含まれていないというわけではありませんので、妊娠中の方や小さなお子さんは飲み過ぎに注意が必要です。
テアニンのリラックス効果【魅力5】
ほうじ茶には「テアニン」と呼ばれる物質が含まれており、カフェインと同様に熱を加えると減少してしまう成分ではありますが、ほうじ茶を飲むことで気分が落ち着くのは少ないカフェインとテアニンによるものとされています。テアニンはお茶の茎の方に多く含まれていますので、リラックス効果を期待してほうじ茶を飲む場合は茎入りのものを選んだ方が良いかもしれません。
ビタミンCの美容効果【魅力6】
茶葉にはビタミンCが含まれており、ビタミンCは細胞と細胞をつなぐコラーゲンの合成に必要な成分で、不足すると肌が乾燥してしまいます。また、肌のシミの原因となるメラニンはチロシンという物質が酸化することで作られますが、ビタミンCには抗酸化作用によってチロシンがメラニンに変化するのを阻害する効果があると言われています。
ピラジンで冷え性予防【魅力7】
ほうじ茶独特の香ばしさは焙煎によって生じる「ピラジン」という香気成分によるもので、血流を良くする働きがあり、冷え性を予防する効果が期待できる他、テアニンのように気分を落ち着かせる作用もあります。
家庭でも作れる!【魅力8】
古くなって茶葉の香りが飛んでしまったという場合や買ったお茶が口に合わなかったという場合は、自家製ほうじ茶にしてみてはいかがでしょうか?ここではご家庭で簡単にできるほうじ茶の作り方をご紹介します。
フライパンを使う方法
1、茶葉をフライパンに入れ、中火にかけながらフライパンを振ります。
2、茶葉の色が変わり少し茶色くなってきたら弱火にします。
3、全体的に茶色になってきたら、フライパンから茶葉を取り上げ冷まして完成です。
焙烙(ほうろく)を使う方法
焙烙はほうじ茶を作るための専用の茶器で、使えば使うほどほうじ茶の香りも立ちやすくなると言われています。
1、焙烙を弱火にかけ茶葉を入れます。
2、焙烙を振りながら10分ほど茶葉を焙煎します。
3、全体的に茶色くなってきたら焙烙から取り出し、冷ましたら完成です。
ほうじ茶の香りを引き立てる淹れ方
お茶は熱めのお湯で淹れることによって香りが立ちやすくなります。ほうじ茶を淹れる際は独特の香ばしさをより引き立てるために、熱めのお湯で淹れることをおススメします。
1、一人当たり約2gのほうじ茶と100mlのお湯を用意します。
2、急須に用意したほうじ茶を入れ、90℃程のお湯を注ぎます。ポットややかんから急須へ直接注ぐことでお湯の温度を下げずに浸出できます。
3、30秒ほど浸出させたら、回し注ぎをします。2煎目を淹れる際の浸出時間は約1分です。
まとめ
・ほうじ茶は番茶を焙煎した緑茶のこと。
・さっぱりとした味わいでスイーツとの相性も良い。
・リーズナブルな価格の銘柄が多い。
・カフェインが少なく低刺激。
・テアニンとピラジンによるリラックス効果がある。
・ビタミンCによる美肌効果が期待できる。
・ピラジンによって血流が良くなるため冷え性予防効果がある。
・ほうじ茶は家庭でも簡単に作れる。
・ほうじ茶は熱めのお湯で淹れることで香りが引き立つ。
あなたも疲れやストレスを感じた時には、ほうじ茶でほっと一息ついてみてはいかがでしょうか。