コレステロールを下げるお茶は〇茶

コレステロールを下げるのは〇茶 緑茶と健康

お茶に含まれる成分の内、コレステロールに作用するものには、カテキン・ビタミンC・ビタミンB2・ビタミンEがあり、特にカテキンによる健康効果が大きいと言われています。

悪玉コレステロールが増える原因は?

ジャンクフードを食べる女性

コレステロールは通常、体の中で作られる量・吸収される量・体内で利用される量、そして排出される量が調整され一定に保たれていますが、食事による脂質の摂取量が増えたり、悪玉コレステロールの酸化によって肝臓から取り込まれる量が減ることによって、血液中の悪玉コレステロールが増加します。

コレステロールを下げるお茶の成分

ガラスのカップに注がれるお茶

カテキン

カテキンには小腸からの脂質の吸収を抑制し、血液中の悪玉コレステロールの過度な増加を防ぐ効果がある一方で、善玉コレステロールには作用しないという特徴があります。

お茶に含まれるカテキンは主に、エピガロカテキンガレート・エピガロカテキン・エピカテキンガレート・エピカテキンの4種類で、エピガロカテキンガレートがその半数を占め、特にコレステロールの低下に効果があるのがこのエピガロカテキンガレートです 。

食事によって消化管内に入ったコレステロールは、そのままでは吸収することができないため、 水に溶けやすい微粒子に形を変えて吸収されるのですが、カテキンにはコレステロールが微粒子になるのを阻害する効果があります。

この効果はエピガロカテキン・エピカテキンでは弱く、ガレート型カテキンの方が効果が強いことが分かっており、ガレート型の中でもエピガロカテキンガレートの方が、エピカテキンガレートよりも強い効果があります。

余分な悪玉コレステロールは通常肝臓から取り込まれますが、酸化してしまうと 肝臓に取り込めなくなってしまい、これも血液中の悪玉コレステロールの量を増やす原因になり、カテキンにはこの酸化を防ぐ作用があります。

また、カテキンによって脂肪を燃焼させる酵素が活性化され、脂肪が燃焼しやすい状態になることで体脂肪の減少にも繋がります。

カテキンの効果を得るためには1日あたり500~600mg程度のカテキンを継続して摂取する必要があると言われています。

茶カテキンについてはもっと知りたい方はこちらもどうぞ

茶カテキンの効果とは?

ビタミンC

ビタミンCは水溶性のビタミンで煎茶に多く含まれ、抗酸化作用がありカテキン同様に悪玉コレステロールの酸化を防ぐ作用があります。

また、高血圧などによってできた血管内の傷に、悪玉コレステロールが入り込み、酸化して沈着すると、血管が狭くなってしまい動脈硬化の原因になりますが、抗酸化作用により動脈硬化を予防する効果もあります。

ビタミンB2

ビタミンB2は水溶性のビタミンで脂質やタンパク質の代謝に使われ、皮膚や粘膜を維持する効果があり、こちらもビタミンC同様に抗酸化作用があります。

ビタミンE

ビタミンEも脂質の代謝に必要なビタミンですが、脂溶性のビタミンで水に溶けないため、お湯や水でお茶を淹れても摂取することはできないため、緑茶では抹茶や粉末茶といった茶葉を丸ごと飲むタイプのお茶でなければ摂取することはできません。

ビタミン E もビタミンCと同様に抗酸化作用があり、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ効果がありますが、ビタミンCには酸化したビタミンEを修復する作用があるため、ビタミンCと一緒に摂取することで抗酸化作用が向上します。

お茶に含まれるビタミンについてはもっと知りたい方はこちらもどうぞ

お茶のビタミンと効果

お茶に含まれるビタミンの種類と効果とは?

コレステロールを下げる成分が多いお茶とは?

抹茶と茶碗

カテキンを多く含むお茶

カテキンが最も多く含まれるのは煎茶で、次に番茶、玉露に多く含まれ、エピガロカテキンガレートの量も同様で、最も多く含まれるのは煎茶で8.2%、次いで番茶が5.6%、玉露が6.7%となっています。

煎茶:14.4%
番茶:12.3%
玉露:10%

ビタミンCを多く含むお茶

茶葉100g中にビタミンCが最も多く含まれるのは煎茶で、次に番茶、玉露の順に多く含まれています。

煎茶:260mg
番茶:150mg
玉露:110mg

ビタミンB2を多く含むお茶

茶葉100g中のビタミンB2の量は、 煎茶、番茶、抹茶の順に多くなっています。

煎茶:1.43mg
番茶:1.40mg
抹茶:1.35mg

ビタミンEを多く含むお茶

ビタミンEは抹茶・煎茶・玉露に多く含まれ、 茶葉100g中の量だけ見れば煎茶に多く含まれていますが、ビタミンEは水に溶けないため煎茶と玉露に関しては、お湯や水で淹れたお茶を飲んでも摂取することはできません。

抹茶:24~36mg
煎茶:70~85mg
玉露:35mg

どのお茶がコレステロールを下げるのに効果的?

冷茶と茶葉

効率的にコレステロールを下げる効果のある成分を取るのであれば、煎茶が最も効果的だと言えますが、一日あたりカテキンを500~600mg摂取できるのであれば、どの緑茶でも効果は得られると考えられます。

ビタミンCやビタミンB2・ビタミンEの余剰摂取した分は、体外に排出されるため過剰摂取になる心配は少ないと言われていますが、お茶にはカフェインも含まれているため、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。

緑茶はダイエットに効果があるのか?

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参考

日本動脈硬化学会公式サイト コレステロール摂取に関するQ&A
http://www.j-athero.org/general/colqa.html

伊藤園 東北大学大学院、静岡県立大学大学院との共同研究により、茶カテキンのコレステロール吸収抑制メカニズムの一部を解明「第68回 日本栄養・食糧学会大会」にて発表
https://www.itoen.co.jp/news/detail/id=23647

社)静岡県茶業会議所編 知って得するお茶百科
http://shizuoka-cha.com/

茶ポリフェノールの多機能生理作用 岩井信市 昭和大学薬学部社会健康薬学講座医薬品評価薬学部門
https://lilitory.showa-u.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=3566&item_no=1&page_id=15&block_id=20