芽茶は高級緑茶にも劣らない味わい緑茶【7つの魅力】
「芽茶」と呼ばれる種類の緑茶をご存知でしょうか?芽茶は採れる量が少ないため販売店によってはすぐに売り切れになってしまうこともあるようです。この記事ではそんな貴重な芽茶についてご紹介していきます。
芽茶の原料は?
芽茶は煎茶や玉露などの他の緑茶と同じように新芽茶葉が原料ですが、芽茶に使われるのは茶葉の収穫時に混ざった、小さなの茶葉の芽の部分です。
どうやって作られるの?
煎茶や玉露は生の葉を蒸し→揉み→乾燥といった工程で作られ、その後の仕上げ工程で葉・茎・粉・繊維等の選別され、煎茶や玉露になる葉の部分を「本茶」と呼び、それ以外の部分を「出物」と呼びます。芽茶は緑茶を製造する過程で生まれるこの出物の一種で、小さな茶葉の先端部分を集めて作られる緑茶です。
採れる量が少ない
先にご紹介したように芽茶に使われるのは新芽茶葉の先端部分のみのため、一度に採れる量は非常に少なく貴重なお茶なのです。
芽茶の7つの魅力
濃厚な味わい【魅力1】
芽茶に使われている茶葉は煎茶や玉露などに使用される非常に品質の高いものなので、その味わいは煎茶や玉露にも劣りません。芽茶の特徴はその濃厚な味わいにあり、強い旨味が感じられます。水分量が多く丸い形になっているもの程、品質が高く味が出やすくなります。
安価で購入できる【魅力2】
高級な緑茶にも劣らない味わいがある芽茶ですが、比較的リーズナブルな価格で購入できるのも芽茶の魅力の一つです。粉茶などの他の出物にも同じことが言えますが、出物がリーズナブルな値段で取引されているのには、本茶と比べると見た目が悪いからといった理由があります。
リラックス効果【魅力3】
お茶は年に数回収穫が行われ一番最初に収穫されたものを新茶(一番茶)
、それ以降に収穫されたものを二番茶・三番茶と呼び、2番茶以降のお茶をまとめて番茶と呼びます。めちゃの原料になっている新茶には番茶と比較してテアニンが多く含まれています。テアニンは人をリラックスさせる効果があります。
免疫力向上や抗酸化作用【魅力4】
茶葉に含まれる主なビタミンにはビタミンC・ビタミンB2・ビタミンEなどがありますが、ビタミンEは水に溶けないため、抹茶や粉末緑茶など茶葉をすり潰して飲むお茶でしか摂取できません。ビタミンCには免疫力向上・抗酸化作用があるとされ、ビタミンB2も抗酸化作用があるとされています。
動脈硬化予防・悪玉コレステロールの増加を抑制【魅力5】
お茶に含まれるカテキンには悪玉コレステロールが酸化するのを防ぐ作用があり、動脈硬化の予防が期待できるとされている他、消化管から吸収される脂肪の量を抑制することでコレステロールの増加を防ぐ効果があると言われています。また、糖の吸収も抑制するため血糖値の上昇を抑制する効果も期待できると言われています。
基礎代謝の向上【魅力6】
新茶には番茶と比べるとカフェインが多く含まれており、特に玉露やかぶせ茶など収穫前に日光を遮って栽培された茶葉に多く含まれています。カフェインには交感神経を活発化させる作用があり、血圧や脈拍の上昇・基礎代謝の向上し体内のエネルギーが燃焼しやすい状態になります。 その他、覚醒作用や注意力の向上といった効果がありますが、カフェインは摂りすぎるとめまいや吐き気・不眠といった不調をきたす可能性がありますので飲み過ぎには注意しましょう。
茶葉が開ききるで味が出る【魅力7】
煎茶は4煎目位までは味が出ますが、それ以上は味が出なくなり色も薄くなっていきます。芽茶は小さな茶葉が丸まったお茶で、茶葉が完全に開くまで味が出続けるといった特徴があり、煎茶よりも多く淹れることができるお得な緑茶です。ここでは美味しい芽茶の淹れ方をご紹介していきます。
1、 一人当たり2gの芽茶と80mlのお湯を用意します。
2、急須に茶葉を入れ、80℃程のお湯で茶葉が開くまで40秒ほど浸出させます。
3、回し注ぎしながらお茶の濃さを調節します。
4、2煎目以降は茶葉が開いているので1煎目よりも浸出時間を短くします。
まとめ
・小さな茶葉の芽が芽茶の原料で採れる量が少なく貴重。
・ 芽茶は本茶の製造工程で生まれる出物。
・煎茶や玉露に劣らない濃厚な味わいが特徴。
・本茶と比べると見た目が悪いことからリーズナブルな値段で購入できる。
・リラックス効果のあるテアニンが含まれている。
・抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンB2が含まれている。
・動脈硬化予防や悪玉コレステロールの増加を抑制するカテキンが含まれている。
・カフェインによる基礎代謝の向上が期待できる。
・茶葉が開ききるまで何煎でも味が出る。
「貴重な緑茶」と言うと高価なものというイメージがありますが、芽茶は貴重な緑茶でありながら安価に入手することができます。旨味が濃厚な緑茶を味わってみたいという方は芽茶を探してみてはいかがでしょうか。